ニコラスさんが解説!
この庭のガーデンダイアリー

Summer7〜8月
バーベナ・ボナリエンシスVerbena bonariensis

■クマツヅラ科の宿根草
■花期:5〜9月
三尺バーベナとも呼ばれ、直線的に伸びる茎の先端にピンクの小さな花がかたまって咲きます。細い茎の間から背景が透けるのがよく、植栽のすき間に植えても邪魔にならず、とても使いやすい宿根草です。こぼれダネでよく増えます。

アンテミス‘テットワース’Anthemis ‘Tetworth’

■キク科の宿根草
■花期:5月中旬〜10月
アンテミスはダイヤーズカモミール、イエローカモミールなどとも呼ばれますが、カモミールより花は大きめです。この品種はクリームイエローから白へと花色が変化します。花期が長く、5月中旬から咲き始め、夏の庭でも元気に咲いてくれます。

アキレアAchillea

■キク科の宿根草
■花期:5月中旬〜8月
和名は西洋ノコギリソウ。小花が密集して咲く様子はビロードのようにつややかに見えます。白のほか赤やピンク、黄色の花色もあります。茎が細く倒れやすいので、ほかの花の間に加えると支えができます。耐寒性が強く、毎年元気に咲いてくれます。

アガスターシェ‘ボレロ’Agastache ×cana 'Bolero'

■シソ科の宿根草
■花期:6〜10月上旬
ハーブのアニスヒソップと同属で、葉にさわやかな香りがあります。繊細な花を穂状に咲かせる姿が素敵で、濃ピンクの花色とシックな葉色が大人っぽい印象。花期が長いのも魅力。チョウやミツバチが好む花です。

モナルダ・フィスツローサMonarda fistulosa

■シソ科の宿根草
■花期:6〜9月
タイマツバナの和名で知られるディディマがよく流通しますが、これは花にも葉にもさわやかな香りがあるフィスツローサで、和名はヤグルマハッカです。どちらも暑さに強いので、夏の庭ではとても重宝します。

宿根フロックスPhlox paniculata

■ハナシノブ科の宿根草
■花期:6〜9月
フロックスにはさまざまな種類がありますが、この庭で咲いているのは宿根タイプのパニキュラータで、オイランソウという別名があります。花がピラミッドのような形に集まって咲きます。花色に透け感がないので白さが際立ち、とても涼しげ。

エキナセアEchinacea purpurea

■キク科の宿根草
■花期:6〜10月
花色が豊富で、暑さにも強いので夏の庭の彩りに欠かせない花です。最近では品種がさらに豊富になり、セレクトの幅も広がっています。ただし、宿根草としては短命で、3〜4年で終わると考えておくとよいでしょう。

ルドベキア‘ゴールドスタームRudbeckia 'Goldsturm'

■キク科の宿根草
■花期:6〜10月
古くから夏の花として親しまれていますが、よく見かけるのはタカオという品種で、これはタカオより大きな花が咲きます。丈夫で大株に育ち、群生すると見事な景色が生み出せます。これも夏の庭に欠かせない花。

ミソハギLythrum anceps

■ミソハギ科の宿根草
■花期:7〜9月
日本各地に自生する花で、茎がまっすぐに伸び、ピンクの花が穂状に咲く姿がスマートな印象。大好きな花で、この庭でも数株を植えて群生させています。水分を好むので、湿度の高い日本の夏でも元気によく育ちます。

ノリウツギHydrangea paniculata

■アジサイ科の落葉低木
■花期:7〜9月
アジサイの仲間ではもっとも開花が遅く、夏の間中、涼しげな白い花を咲かせてくれます。花はやがてピンクに染まっていくので、秋まで長く楽しめます。枯れ色になっても花房のビラミッド形はそのまま残るので、私は晩秋まで切らずに楽しみます。